ロッテ・岩下大輝 胸椎黄色靱帯(じんたい)骨化症から復帰登板し1回無失点 「頑張って腕を振ったら結果が出た」
「ロッテ0-6ソフトバンク」(25日、ZOZOマリンスタジアム)
胸椎黄色靱帯(じんたい)骨化症と診断され、昨年10月に手術を受けたロッテの岩下大輝投手が復帰登板し、1回無失点。上々の再スタートを切り「1個フォアボールを出しちゃったので完璧とは言えないですけど、緊張してるなりに頑張って腕を振れていたかなと思います」と振り返った。
0-5の七回から、3番手として登板した。先頭・今宮は左飛。続く柳田には四球を与えたが、最後は山川を遊撃への併殺打とし、無失点とした。「頑張って腕を振ったら結果が出たっていう感じです」と安堵(あんど)の表情だった。
昨季は27試合に登板し、1勝0敗、3ホールドを挙げたが、9月28日に出場選手登録を抹消。胸椎黄色靱帯(じんたい)骨化症と診断され、手術を受けた。初期症状は「しびれと、イニングをまたいでいくごとに、真っすぐ立てない」ことだった。
手術後は、バランスを整えるためのリハビリに励んだ。「経過は良い方だった」と、術後1カ月からトレーニングも再開。「真っすぐ立てなかったり、片足で立てなかったりした。ピッチャーにとっては致命傷。そういうトレーニングをした」と話した。
今季に入ってからはイースタン・リーグで7試合に登板。準備を整えて1軍の舞台に戻ってきた。「徐々に感覚は戻りつつある。ここでは結果だけ求めて頑張りたい」。吉井監督は「手術明けで強い球を投げてくれたので、明日の回復を見て登板間隔を縮められるなら良いリリーバーになる」と期待を込めた。