高木豊氏 DeNA復帰の筒香の早期昇格に反対「まずはミニキャンプを」 1軍昇格は「体が上がるまで。交流戦からでも」
DeNAの元ヘッドコーチ、高木豊氏が24日、自身のYouTubeチャンネルを更新。5年ぶりに古巣のDeNAに復帰した筒香嘉智外野手の現状について語った。
筒香は20日のイースタン・巨人戦に「4番・DH」で帰国後初の実戦に臨んだ。高木氏は「体に張りがないなっていうのは思った。ちょっと痩せた?」と第一印象を語った。
復帰初戦の「4番・DH」での起用についても疑問を投げかけた。「何で守備につかせないの?守備をやりながら、体の張りを作っていったりとかキレを出していかなきゃいけないのに。なんという過保護な使い方をしているんだ。守備でまだ動けなくて、ミスが出たっていいじゃないか。このままだと、本人も言っているようにキレがない」と話した。
復帰3戦目となった25日の日本ハム戦で初めて「4番・左翼」で出場し、初めて守備にも就いた。3打数1安打とヒットも生まれたが、筒香本人は「本当の意味でまだ日本の時間に合っていないような感覚がある。その辺が戻らないと試合どうこうっていう話ではない」と慎重な姿勢を崩さなかった。
早ければ今月中にも1軍昇格といわれるが、高木氏も「筒香をちゃんとした形で使ってあげたいよね」と時期尚早と主張。「最初、惨憺たる結果だったらたたかれるよ」と中途半端な形での1軍昇格に反対した。
「まずはミニキャンプをやった方がいいと思う。体にある程度張りをもたせて、芯をつくっていかないと、キレは中々出ないのかなっていうふうに思ったね」と土台から改めて作り上げるべきと述べた。
仮に早い段階で1軍に上げた場合でも、「筒香クラスなら、ある程度の緊張感を持たせて、やらなきゃいけないという責任感をもたせたらポンポンと(ヒットは)出るかもしれない」とそれなりの結果を残す可能性はあるとしながらも、「長続きするものではない」と断言した。
「万全で見せてあげたいよね。焦ることはないなっていうふうに思う」とし、1軍昇格の時期については、「体が出来上がるまで上げない。交流戦(5月28日開幕)からでもいいぐらいの感じにとらえた方がいいかもわからない」と語った。