横浜・椎木 雪辱のV2ラン 慶応に逆転負けで昨夏の甲子園逃す「リベンジできて良かった」
「春季高校野球神奈川県大会・準々決勝、横浜9-4慶応」(28日、サーティーフォー保土ケ谷球場)
甲高い金属音とともに放たれた打球に1万人超の視線が集中した。異例の開放となった外野席の芝に白球が弾むと、横浜・椎木卿五(けいご)捕手(3年)は力強くガッツポーズ。先制V2ランで因縁の相手に雪辱だ。
「夏に悔しい思いをしたので、自分が勝たせようと今日来ました。リベンジできて良かった」
慶応とは昨夏の神奈川大会決勝で激突し、逆転負けで甲子園を逃した。その時以来の対戦となったエース・小宅に対し、初回2死二塁で打席へ。カウント1-1からカットボールを空振りして追い込まれたが、続く浮いた同球種を逃さず高校通算12号を左翼へ放り込んだ。
元ロッテ・匠氏を父に持つプロ注目の強肩捕手。視察したヤクルト・斉藤スカウトは「空振りしたカットボールを狙って、捕手らしい一発」と評価した。東海大相模との次戦へ「気持ちを切らさず、一戦必勝で」と椎木。今夏は真の雪辱へ、まずは春の頂点を狙う。