戦力外経験のDeNA・中川颯がプロ初勝利!3年でオリックス退団 新天地で七回途中1失点の力投「ひとつ恩返しができた」

 6回のピンチを無得点に抑え、山本(右)と笑顔でタッチを交わす中川颯
 中日戦に先発した中川颯
 ウイニングボールを手に帽子を取ってファンにあいさつする中川颯
3枚

 「中日1-2DeNA」(30日、バンテリンドーム)

 DeNA・中川颯投手が七回途中1失点の力投で、プロ初勝利を挙げた。昨オフ、オリックスから戦力外通告を受けたサブマリンが、新天地で嬉しい1勝を挙げた。

 六回まで無失点の快投。七回は先頭の中田、細川に連打を浴びて無死一、二塁となった。ここでトレーナーがマウンドへ向かい、一緒にベンチへ。右腕を気にするような様子もあり、結局、三浦監督が交代を告げた。

 中川は早いカウントから打たせる投球で、ここまで68球。2点リードの場面で交代となった。その後、伊勢が1点を失ったが、山崎、森原がリードを守り切った。

 3年間在籍したオリックスでは、わずか1試合の登板で戦力外となった。中川は「去年戦力外になって拾って頂いた恩返しをしたいと投げていたので、ひとつ恩返しができて良かった」と笑顔。プロ初安打のおまけもつき、ふたつの記念球が手に入ったが「今日は両親も観に来てくれているので、両親にあげたい。つらくて苦しい経験が多かったが、まず1勝できて良かったです」とうなずいた。

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