巨人 「長嶋茂雄DAY」で松井秀喜氏がセレモニアルピッチ 見事なストライク投球にガッツポーズ 伝統の一戦の熱気に「現役時代を思い出した」
「巨人-阪神」(3日、東京ドーム)
球団創設90周年記念特別試合「長嶋茂雄DAY」で、巨人、ヤンキースなどで活躍した松井秀喜氏=ヤンキースGM付特別アドバイザー=がセレモニアルピッチに登場した。
背番号「55」のユニホーム姿でマウンドへ上がると、見事なストライク投球。右拳を握り、思わずガッツポーズした。始球式後は「今日はすごく現役時代を思い出したというか、相手がタイガースということもあるからか、ファンの皆さんの熱気が伝わってきましたね」と、振り返った。
改めて恩師である長嶋茂雄氏についての偉大を感じたようで「プロ野球の歴史を振り返ると、必ず長嶋茂雄という名前は避けては通れない。それだけ、私にとっては1番大きな存在、プロ野球の歴史だと感じている。たまたま90周年ですけど、100年経っても、150年、200年経っても長嶋茂雄という名前はずっと語り継がれると思う」と、うなずいた。
今季の巨人については「まだ一進一退なんでしょうけど、こういう時期を経て少しずつチームが落ち着いて、みんなの力が発揮できるような形になっていけばいいなと思っています。私は応援するだけなので。優勝に向かって頑張ってほしいなと思います。(阿部監督も)落ち着いて采配されているというか、チームの中で仕事されていると思う」と、語った。
長嶋さんと松井氏の師弟関係は深く、4球団の競合となったドラフトでは当時監督だった長嶋さんがクジを引き当てた。その後は「4番1000日計画」とし、自宅や遠征先のホテルで毎日、マンツーマン指導が行われた。
同氏は試合前、サプライズでトークイベントに登場。「私の心は今もジャイアンツです。応援しています」と巨人愛を打ち明けながら、特別な1日に「きょうは長嶋茂雄さんの功績を、皆さんでたたえながら応援しましょう」と呼びかけていた。
チームは、試合前練習から長嶋さんに敬意を表し、ナインは背番号3のTシャツを着用。左袖には「長嶋茂雄DAY」ロゴがプリントされている。また、この日の試合球には「3 NAGASHIMA SHIGEO DAY 5.3.2024」と刻印がされ、マウンド後方には永久欠番「3」を特別に掲出した。