西武・中村剛 金本知憲に並んだ!通算476本塁打 40歳ベテラン2戦連発「打てて良かった」
「ロッテ6-1西武」(7日、ZOZOマリンスタジアム)
希代のホームランアーティストが、偉大な強打者と肩を並べた。西武・中村剛が2戦連発となる5号ソロを放った。これで通算476本塁打として広島、阪神で活躍した金本知憲と並ぶ歴代10位に浮上した。
2点を追う六回。国吉のカットボールを完璧に捉えると打球は放物線を描く。強い逆風を切り裂いて左翼席にズドンと突き刺さった。松井監督を「さんぺい(中村剛)の打球は風関係なく入るからね。すごいよね。あれだけ上がったら戻されるんですけど。あのまま入るから」と驚かせた。
一回と三回の打席はいずれも得点圏に走者を置いて凡退し、責任感の強い中村剛は「1、2打席目とふがいないバッティングだったので打てて良かったです」と静かに語った。金本の記録にあと1本に迫った6日には「また一本、一本積み重ねていきたい」と話しており、その翌日に結果を残し、歴代本塁打数はついにトップ10入りを果たした。
新戦力のアギラーが打撃不振に陥って先発を外れているため、2試合連続で4番を任され、本来の長打力を発揮した。若手時代から“おかわり君”のユニークなニックネームを持ち、巨体から繰り出すパワーでアーチを量産してきた。チームが最下位に低迷し苦しんでいる中、プロ23年目、40歳の大ベテランが大いに存在感を示した。