巨人が緊急補強に動いた理由 外野手獲得に吉村編成本部長「右の外野手」「日本の野球に合う」

 入団会見を行ったヘルナンデス(左)と吉村編成本部長
 入団会見を行ったヘルナンデス(左)と吉村編成本部長
 入団会見を行ったヘルナンデス
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 巨人の新外国人選手で、前レンジャーズ傘下3Aラウンドロックのエリエ・ヘルナンデス外野手(29)が13日、川崎市のジャイアンツ球場に併設された寮内で入団会見を行った。「守備も自信を持っているし、外野ならどこでも守れる。打撃でもチームに貢献したい」と語った新助っ人に対し、吉村禎章編成本部長も緊急補強に至った経緯を説明した。

 「彼は長年、リストアップしてプレーも見ていた。外野を全て守ることができる。プレースタイルも必ずウチの力になってくれる。チーム構成上、左の選手が多い中で右の外野手。チームのピースになると思って獲得しました」

 ドミニカ共和国出身のヘルナンデスは身長189センチ、体重89キロで右投げ右打ちの29歳。2022年にメジャーに昇格し、14試合で打率・182、3打点。今季はレンジャーズ傘下3Aで20試合に出場して打率・289、2本塁打、10打点。長打力に加え、外野全ポジションを守る守備力も魅力だ。

 守備力がクローズアップされる新助っ人だが、吉村本部長は「一番の注目は広角に打てること。逆方向にもしっかりと力を伝えられる」とし、「変化球にも対応もできる。日本の野球に合うと判断した」と活躍を断言。「実際、2週間前くらいまでプレーしていた。あとはしっかりとコンディションを整えて、日本の投手に慣れてもらった中で、早く1軍の戦力になってもらいたい」と続けた。

 チームでは主軸として期待されたオドーアが、開幕3日前に2軍落ちを不服として退団。DeNAに復帰した筒香の獲得にも動いた中、大型外野手の緊急補強で現状打破を図る。阿部慎之助監督(45)も正式契約が発表された後、「助っ人になってくれたらうれしいです」と期待していた。

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