日本ハム・新庄監督の甲子園の思い出「コーチに聞くより阪神園芸さんに聞いてますもん」バットを真上に掲げるルーティン誕生秘話

 日本ハムの新庄剛志監督(52)が交流戦初戦の阪神戦(28日から3連戦)を控えて、現役時代に阪神の選手としてプレーした甲子園球場への思いを語った。「甲子園100歳でしょ?100年経ってるんだーって」と感慨深そうに話した。

 「何が素晴らしいかって阪神園芸さん。その努力はずっと見てきているから。グラウンドの整備だけでなく、試合を真剣に見てくれているんです。だから僕、コーチに聞くよりも阪神園芸さんに聞いてますもん」と切り出した。紹介したのはプロ入り4年目の93年のエピソードだった。

 「『僕どうなってます?』って聞いたら『もっと背番号をファンに見せてほしいね。丸くなっている。5番がしわしわになってるからまっすぐ立ったら?』っていうアドバイスを受けて、『そうなんだ』って」。打席に入る際のバットを真上に挙げて伸び上がるルーティンを披露し「そこから(ルーティンが)始まった」と明かした。

 その試合でプロ入り初の2打席連続本塁打を放った。「苦手な広島の片瀬(清利)さん。シュートを打って、スライダーを打って。その景品をアドバイスくれた森さんにあげにいって。『そんなん要らんわ。もっとホームランをプレゼントしてくれ』って。そういう思い出はあります」と懐かしい目をした。

 さらには甲子園を「メンタルを鍛えてくれた場所」と言う。外野スタンドのファンの声援もヤジも背中で受け止めてきた。「オレ、結構快感に受け取るタイプ。ああ、そういうヤジの仕方あるんだって。野球と関係なくね?って。よくフライデーされていましたからね」と笑った。

 「今年、最後かもしれんしね。オレが」。1年契約で退路を断って戦っているだけに、意味深な発言ももらした。「かみしめながら戦いたい」。懐かしの聖地に監督として再び足を踏み入れる。

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