オリックス・平野佳寿 かつて指導を受けた清川氏を悼む 今でも思い出す「右足の親指だよ」という言葉 「すごくショック。最後にもう一度お会いしたかった」
オリックス・平野佳寿投手(40)が13日、今月5日に悪性腫瘍のため東京都内の病院で亡くなった広島、近鉄で投手として活躍した西武の投手育成アドバイザー・清川栄治さんについて、球団を通じて思いを口にした。
07~12年までオリックスで清川さんが投手コーチ、平野佳が投手という間柄で共にユニホームを着た。「みなさん優しい方ですが、僕が出会った中でも本当に優しい方でした。打たれた後もしっかりフォローをくださいますし、常に選手ファーストで、選手のためにやってくださるコーチでした」と当時を懐かしむ。
清川さんと接してきた中で、平野佳思い出す言葉がある。
「投げる最初の時に、一番頑張らないといけないのは右足の親指だよ」
この言葉を聞き、平野佳も納得する部分が多かったという。「確かにそこがブレてしまったら、その後も全てブレてしまいます。そこをしっかりと固めてプレートに掛けてから投げに行く、というのは今も僕は思っていますし、すごく良いことを教えていただいたと思っています」と話した。
メジャー挑戦時も、帰国のタイミングで練習施設に清川さんが足を運んでくれたことがあったそうだ。清川さんの死という現実を受け止めることが辛い。「すごくショックが大きかったです。本当にすごく優しいコーチでしたし、最後にもう一度お会いしたかったという思いがありますので。本当にさみしいという思いが強いですが、今は心からご冥福をお祈りしています」と話した。