巨人・坂本が川上哲治越え2352安打 岸田1号決勝2ランの流れ作った セ最速20勝で再奪首

 「巨人2-1DeNA」(14日、富山市民球場アルペンスタジアム)

 左翼後方に望む立山連峰に向かい、巨人・岸田行倫捕手の打球がグングンと伸びた。富山で作られたバットを使い、「最高の球場」で放った今季1号の決勝2ラン。試合前に食べた名物のブラックラーメンに「パワーが出たかな」と感謝した。吉兆となる4年ぶりのリーグ最速20勝到達。再び首位に立った。

 決勝打の流れを作ったのは「神様越え」のバットだった。二回、坂本勇人内野手が左前打でチャンスメーク。通算2352安打で「打撃の神様」川上哲治氏を抜き、歴代単独13位に立った。調子は「まだまだです」と言葉少なだが、「1点差で粘ってチームが勝ったことがよかった」と笑みを浮かべた。

 坂本を一塁に置き、岸田に打順が巡る。1ボールから2球目。「積極的に振ろうと思った」と、初球ストライクの151キロを狙った。四回にも二塁内野安打を放ち、打率・324と打撃の貢献も光る。「いつも助けてもらっている」と感謝するのは、富山県南砺市で生産されている特製バット。1年目から愛用する“相棒”に、「最高ですね」と恩返しを形で現した。

 今季、地方球場では3戦3勝。巨人軍を創設した正力松太郎氏の地元・富山で首位に返り咲き、新生・巨人の強さを示した。「みんなもブラックラーメンがおいしいと言っていたので、しっかりとエネルギーを蓄えて。差し入れもいっぱいあって、それも多めに食べました」と殊勲の岸田。富山愛全開の1勝で、再びチームは上昇気流に乗る。

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