ヤクルト連勝も高津監督は吉村に注文「長いイニングを投げ切れる投手に育てないと」6回から継投でヒリヒリ勝利

 阪神に勝利し、村上(55)、石山(12)を迎える高津監督(撮影・中田匡峻)
 先発し、力投する吉村(撮影・田中太一)
 3回、3ランを放った村上(55)を迎える高津監督(撮影・中田匡峻)
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 「阪神2-4ヤクルト」(17日、甲子園球場)

 高津ヤクルトが連勝。先発吉村がリーグトップタイの4勝目を挙げ、村上が両リーグ最速の10号を放った。

 吉村は5回まで散発2安打に阪神打線を封じ、主砲・村上の10号3ランなどで盤石な試合展開となったかに思われたが、中盤だ。六回に代打・渡辺に右前打を浴びると、味方の守備のミスもあって、2死一、二塁で大山を迎えた。この場面で右前適時打を浴び、ベンチは継投を選択。丸山翔が糸原に適時打を許し、2点差にまで詰め寄られたが、後続は断ち切った。

 さらに七回だ。エスパーダが2四球などで2死満塁のピンチを背負うと、近本のところで左腕・山本を投入。ここを二ゴロに仕留め、ピンチを防ぎきると、八回は木沢、九回は石山がきっちり締めた。

 試合後の高津監督は、吉村について「立ち上がりは非常によく見えました。球の走りもね。横からですけど、コントロールも良かった」とした上で、「最後の2回ぐらいはちょっと落ちたかな」と指摘。「完全に高めに浮いてきましたし、指にかからないボールも増えてきたので」と継投に入った理由を説明した。

 期待を寄せているからこそ、「自分の登板するゲームはしっかりと長いイニングを投げ切れるピッチャーに育てていかないといけない」と自らにも言い聞かせるように振り返り、吉村自身も「やっぱりしっかりと投げ切れるようなピッチャーにならないとダメだなっていう風には思っているんで、そこらへんはちゃんとやっていけるように、成長していけるように、もっと頑張っていかないといけない」と猛省した。

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