ヤクルト・村上2戦連発 一発出れば10戦8勝「しっかり引っ張っていけるように」 両リーグ最速10号
「阪神2-4ヤクルト」(17日、甲子園球場)
甲子園特有の浜風を、はるかに超えていくパワーだった。ヤクルト・村上宗隆内野手が最深部の右中間席に“弾丸”を突き刺し、両リーグ最速の10号に到達。「ちょっと(バットの)先っぽだったんですけど、浜風に負けずに入ってくれたので良かった」。史上最年少200号から2戦連発で、記録はまた進みだした。
1点リードで迎えた三回だ。2死一、二塁で打席に入ると、2ボールになった。「バッティングカウントだったので、思い切って打ちにいった」と3球目をフルスイング。落胆と歓喜が入り交じる中、悠々とダイヤモンドをゆっくり一周した。
主砲に一発が飛び出せば、10戦8勝1敗1分けと勝利はグッと近づく。「チームの勝利を左右する打順だと思っているので。しっかり引っ張っていけるように頑張りたい」と村上は言葉に力を込めた。強い信念に導かれ、チームもジワリと浮上しつつある。