ロッテ・佐々木朗希 今季最速162キロ&最多12奪三振「自分らしい投球ができた」 MLB視察10球団
「ロッテ1-1日本ハム」(17日、ZOZOマリンスタジアム)
幕張の夕焼けに浮かぶ富士山の影を背に、再び難敵に挑んだ。ロッテ・佐々木朗希投手が今季最長8回を3安打1失点で、今季最多12奪三振。10日の対戦(エスコン)で、5回2/3を5失点と悔しい思いをしてから1週間。本来の姿でマウンドに立った。
「チームとしては勝てなかったのでリベンジにはならなかったけど、個人的には取られた分、ある程度抑えられた」
剛速球でねじ伏せた。初回を三者凡退でスタートすると、二回は160キロ超えを連発。2死からの万波への4球目で、今季最速の162キロをたたき出した。この回の直球の平均球速は160キロ。手も足も出させず、三回まで無安打に抑えた。
変化球も自由自在だった。直球中心のスタイルから、1-0の六回からはスライダーとフォーク中心に変更。前回登板ではスライダーの制球に苦戦したが「真っすぐもフォークもスライダーも前回より全部良かった」。巧みに操り、的を絞らせなかった。
1-0の七回には連打と左犠飛で同点とされたが、なおも続いたピンチでは追加点は許さない。八回には持ち前の修正力が光り、三者凡退に斬った。試合は引き分けも、ドジャース、ヤンキースなど今季最多の米大リーグ10球団が視察する前で「自分のパフォーマンスを出すことを意識した。自分らしい投球ができた」。令和の怪物が好投を続け、“日本の頂”へ導く。