逆転勝利の広島・新井監督「『何とか亜蓮に初勝利を』っていう気持ちのこもった試合」とナインを評価「全員野球のいい一日」

 選手交代を告げる新井監督(撮影・市尻達拡)
 お立ち台で声を詰まらせた九里(撮影・市尻達拡)
 5回、左前2点タイムリーを放った小園は、両手を広げ満面の笑みを浮かべる(撮影・市尻達拡)
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 「広島4-3巨人」(18日、マツダスタジアム)

 広島が逆転勝ちで2連勝。貯金を今季最多の2に増やし、2位・巨人まで0・5ゲーム差まで接近した。

 打線は1点を追う五回に3番・小園が逆転の2点適時打。六回は不振で苦しんでいた坂倉が3号ソロ突き刺すなど4月16日以来の猛打賞。坂倉は4安打の固め打ちで復調気配を漂わせた。投げては先発・九里が5回1/3を8安打2失点。開幕投手を務めた一戦から8度目の先発で待望の初勝利を手にした。試合後の新井貴浩監督(47)の一問一答は以下の通り。

 ◇  ◇

 (テレビインタビューで)

 -試合を振り返って。

「(九里)亜蓮もきょうは調子がいい方じゃなかったんですけどね、何とか粘り強く投げてくれたと思いますし、野手も何とか亜蓮に1勝目をプレゼントしたいと、そんな攻撃だったと思います」

 -坂倉が4安打。

 「特段驚くことではないと思いますよ。それぐらいは、元々できる能力のある選手ですのでね。これをきっかけにしてほしいと思います」

 -1点差の九回1死一、三塁で小林のセーフティースクイズを一塁・二俣が本塁送球でアウトにした。

 「あの体勢から『ここしかない』というピンポイントの送球をして、ビッグプレーだった」

 -羽月、林、二俣ら若手にも安打が出た。

 「それもうれしいですね。起用しているのは私なのでね、失敗、ミスを恐れることなく、思い切ってやってくれたらいいと思って見ていました」

 (ペン囲みで)

 -九里は六回、ピンチを招いたところでスイッチしようと考えたか。

 「そこは予定通り。そういう風にいってもらって、バックアップつけていて『ピンチになったらいくよ』と森浦に行ってもらいました。本当、森浦がしびれる場面でよく抑えてくれた」

 -小園を3番で起用した。

 「きょうはキク(菊池)と野間を休ませようと思っていたので。打線を線として考えた時に、どういう風な打線を組んだらいいかなと思ったら、きょうはそういうことだったと。繰り上げて小園を3番に据えてという形になったと思います」

 -九里の成長については。

 「今年の開幕投手で、いいピッチングもしながらね。なかなか援護してあげられなくて、勝ちをつけてあげられなかった試合もあるので。本当に苦しかったと思うんですけど、きょう初勝利挙げられて良かったと思う。野手もそうだし、後を継いだ森浦、矢崎、島内、栗林と『何とか亜蓮に初勝利を』っていう、何か気持ちのこもった試合だったと思いますよ。ウチらしい、全員で戦った、全員野球のいい一日だったと思いますよ」

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