落合博満氏が自力V消滅の西武に打開策を提言「いい選手を休ますことなく」「グラウンドに立つのは選手」中畑氏は「特に監督」
元中日監督の落合博満氏が19日、TBS系サンデーモーニングに出演。今季最速で自力優勝の可能性が消滅した西武について、打開策を提案した。
共演した中畑氏が「ちょっと空気が重い。特に監督。この状況で自力優勝消滅は責任ありますよ。選手任せではなく」と語気を強めた中、落合氏は泰然自若で耳を傾けた。そんな中、意見を求められると「負けてるから動かなきゃいけないというのはどうかと思う」とキッパリ。その上で打開策を提案した。
「状態を見ながらいい選手を休ますことなく、どんどん使っていくこと。打線を組み替えることで、休ませることで悪循環につながることがある。前後の打者が入れ替わることで配球も役割も変わってくる」と指摘した落合氏。「ベンチワークとして、ここは送りバントなのか、どう(選手を)代えていくのか、神経使わないと。監督は采配をふるだけであって、グラウンドに立つのは選手」と語った。
その上で「自力優勝がなくなるといっても復活しますから。ソフトバンクでも悪い状態が出てくる。貯金をどう利用するかがペナントレースを戦う条件ですから」と語った落合氏。その言葉に中畑氏は「勝てる監督と勝てない監督の差かな」と納得の表情を浮かべていた。
西武は18日のソフトバンク戦で逆転負けを喫し、今季5度目の4連敗で借金13。首位ソフトバンクとのゲーム差は14・5に開き、自力優勝の可能性が消滅した。1点リードの八回、チーム事情でセットアッパーに回っている松本が近藤に逆転2ランを浴びた。
松井監督は「選択しているのはこちらですから…。松本だって打たれる時もあります」と語り、「一つずつやっていくしかありません」と声を絞り出していた。