広経大 2季ぶり30度目V エース安岡雄たけび 東監督「投手陣をよく引っ張ってくれました」

 「広島六大学野球、広経大7-0近大工」(19日、バルコムBMWベースボールスタジアム)

 広経大が近大工に7-0で快勝し、全勝で2季ぶり30度目の優勝を決めた。エース・安岡拳児投手(4年・高知)が1安打完封で、4番・寺本聖一外野手(4年・広島商)は2号ソロを含む2安打1打点を記録するなど、投打の軸が躍動。チームは2年連続17度目となる全日本大学野球選手権大会(6月10日開幕、神宮ほか)の出場も決まった。

 最後の打者を空振り三振に仕留めると安岡は両手を高々と突き上げた。マウンドに広がった歓喜の輪の中心で最高の笑顔がはじける。「まずは優勝できてうれしいです」。エースの名にふさわしい圧巻の投球でチームを頂点に導いた。

 序盤から快調にアウトを積み重ねた。「調子は良くなかった」と振り返りながらも、八回までは無安打投球。九回、先頭に二塁打を浴びるも「何点入っても0-0のつもりで投げていた。打たれることも想定していたので慌てることはなかったです」と冷静だった。

 今季は抜群の安定感を誇った。5試合に登板し、3完封を含む5勝0敗。防御率は0・46とまさに無双状態。軸である最速147キロの直球に加え、スライダー、カーブを操れるようになったのが飛躍の要因といい「リーグ通じて結果を残せたのは自信になる」と納得の様子だった。

 昨年11月に就任した東監督は右腕の働きを「予想以上かもしれません」と絶賛。「アップも一番彼が声を出してやりますから。投手陣をよく引っ張ってくれました」とねぎらった。

 次の舞台は2年連続で出場する全日本大学野球選手権大会だ。昨年は1回戦で国際武道大に1-9でコールド負けを喫した。「全国で勝つために練習してきたので、やっとスタートラインに立てた。先を見ずに一戦ずつ必死に戦いたい」と安岡。頼もしいエースがリベンジに燃えるチームの先頭に立つ。

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