東農大が24年ぶり東都2部優勝 昨春3部降格から下克上 今秋ドラフト候補・長谷川「一人一人が同じ方向を向いていた」

 2部優勝を決め、喜ぶ東農大ナイン
 2部優勝を決め、喜ぶ東農大ナイン
 東農大の(左から)長谷川、和田、北口監督、岡部
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 「東都大学野球2部、東農大2-1立正大」(22日、駒沢公園硬式野球場)

 東農大が2000年秋以来、24年ぶりとなる2部優勝を果たした。昨春は大正大に延長十一回タイブレークの末にサヨナラ負けし3部降格。1シーズンで2部に返り咲くと、一気に頂点へ駆け上がった。

 初回1死から江川岳外野手(4年・千葉黎明)が右翼線への二塁打を放ちチャンスメークすると、その後押し出し四球で先制。六回に同点を許したが、八回2死一、二塁で黒田紘蔵内野手(3年・高崎商大府)が左翼線へ勝ち越し適時二塁打を放ち、これが決勝打となった。

 先発した近藤想真投手(4年・新潟第一)は5回無失点とゲームメークした。2番手で登板した今秋ドラフト候補の最速150キロ右腕・長谷川優也投手(4年・日本文理)が勝利投手に。最後は岡部大輝投手(2年・聖望学園)が締めた。

 次は一部昇格へ向け6月25日から神宮球場で予定される1部6位チームとの入れ替え戦へ挑む。

 北口正光監督は「3部に落ちていろいろ苦労して、3部も甘くなかったですし、その中でみんながジワジワ自信を付けて行ってくれて。キャプテン中心にチームをまとめてもらって、まずは2部優勝を良い形でできた」と笑顔。主将の和田泰征内野手(4年・習志野)は「終盤まで諦めない、勝ち癖もつけてきました。自信を持って楽しくやろうとリーグ戦に入ったので、チーム全員がそれを実行できた」と充実の表情を浮かべた。

 巨人などのスカウト陣も視察に訪れた中で登板した長谷川は「去年3部に落ちて悔しい思いをして、その時のメンバーが全部残っていた。冬から一人一人が同じ方向を向いて優勝するということを掲げていた。頼られる投手になって、1部に上がって、1部でも優勝できるように、まずは入れ替え戦を頑張りたい」と視線を先に向けた。

 胴上げ投手となった岡部は「きょう最後に投げると思っていなかったので、『行くぞ』と言われた時はちょっと緊張したんですけど、バックのみんなが声をかけてくれて、抑えられたので良かったです。入れ替え戦がまた始まるので、気を抜かないでやっていきたい」と気を引き締めた。

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