NTT西日本・伊原 自己最速更新148キロ、4回1/3を3安打1失点 視察7球団前で力投

 「都市対抗野球・近畿地区2次予選・第1代表決定トーナメント2回戦、日本製鉄瀬戸内2-1NTT西日本」(22日、わかさスタジアム京都)

 大卒2年目でドラフト解禁年を迎えたNTT西日本の左腕・伊原陵人投手(23)が敗戦投手になったものの、4回1/3を3安打1失点と力投した。

 「攻める投球はできました」。同点の八回から登板。延長十一回タイブレークの1死満塁でスクイズを許してサヨナラ負けを喫したが、自己最速を1キロ更新する148キロを記録して6奪三振。阪神など視察した7球団のスカウトにアピールした。ロッテの三家スカウトは「(大学時より)平均球速も上がって出力も高い」と高評価した。

 智弁学園高時代には2学年上にセンバツVを果たした阪神・村上がいた。左右は違えど直球とカットボールを軸にする投球スタイルも同じ。「村上さんのようなボールを高校時代から目指してきた」とその背中を追いかけてきた。「今もずっと目標です」。プロ入りの夢をつかみ、憧れの先輩と同じ舞台に立つ。

 ◆伊原 陵人(いはら・たかと)2000年8月2日生まれ、23歳。奈良県橿原市出身。170センチ、75キロ。左投げ左打ち、投手。晩成小1年から晩成フレンズで野球を始め、八木中では軟式野球部に所属。智弁学園高では高3時にエースを務めてセンバツ3回戦に進出。大商大では1年春からリーグ戦に登板してプロ志望届を出すも指名漏れ。持ち球はカットボール、スライダー、カーブ、フォーク、ツーシーム。

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