元阪神の三菱重工West・北條 公式戦復帰で安打 応援団がいる中でのプレーは入社後初「楽しい」
「都市対抗野球・近畿地区2次予選・第1代表決定トーナメント2回戦、日本生命2-0三菱重工West」(23日、わかさスタジアム京都)
昨季に阪神から戦力外通告を受けて今年から三菱重工Westに入社した北條史也内野手(29)が脇腹の故障から公式戦に復帰し、「6番・二塁」で先発して都市対抗予選デビューを果たした。
「久々の高校野球みたいな感じでした」。二回1死一塁では左飛に倒れるもフェンス際まで飛ばす大飛球。六回2死一塁では左前打を放ち、阪神時代のユニホームを掲げるファンもいたスタンドを沸かせた。
応援団がいる中でのプレーは入社後初で、重圧で足もパンパンになるほど疲労した。「途中で楽しいってなって。気持ちが上がっていくのが実感できた」。懐かしい緊張感が心地よかった。
チームは敗れ、敗者復活トーナメントに回ることになった。「勝たないと意味がない」と唇をかんだ北條。勝利のために死に物狂いで白球を追いかけ、本大会出場をつかみとる。