快挙の巨人・戸郷 【一問一答】ノーノー意識は「6回から」「8回終えて本当にできるのか、最高でした」仲間声かけなく不安と笑わす
「阪神0-1巨人」(24日、甲子園球場)
巨人の先発・戸郷翔征投手がノーヒットノーランの快挙を達成した。巨人の投手が阪神戦でノーヒットノーランを達成するのは1936年の沢村栄治以来、88年ぶりとなった。
戸郷は「やっと緊張から解き放たれて、最高です」と笑顔。「六回終わった時点で9個。八回終えて本当にできるのかな、と。最高でした」と振り返った。味方から声を掛けられず、「記録が間違いじゃないか。杉内コーチも7回くらいから来なくなった」と笑った。
-今の気分は
「やっと緊張から解き放たれて最高です」
-何回から意識
「六回終わった時点であと九個。八回終えて本当にできるのかな、と。最高でした」
-終盤は力が入った。
「そうですね。1-0で1点もやれない状況で、先頭フォアボール出して焦りましたが、抑えられて良かった」
-周囲からノーヒットノーランの声は
「誰からも言ってもらえなくて、記録間違えてないかなと。杉内さんも七回くらいから来なくなってより緊張した」
-野球人生であるか
「記憶にないですね」
-89人目、101回目の記録。記念球は?
「グローブにしっかり入れてます。そうですね、両親に渡したい」
-どんな気持ちでマウンドに。
「チームとしてあまりいい結果が出てなかったので交流戦前、最後に何とか初戦取りたいと思って入りました」
-良かった部分は
「最後の三振が良かったです」
-次回以降
「次から交流戦。何とかジャイアンツを首位に持っていきたい。応援よろしくお願いします」
戸郷は初回、近本、中野、森下と続く阪神の上位打線を3人で抑えると、直球と宝刀・フォークを軸に的を絞らせない投球。三回、二死から及川が投手前のボテボテのゴロを放ち一塁はセーフの判定だったが、戸郷の送球エラーが記録された。
五回は先頭・糸原の打球もわずかにイレギュラーする微妙な打球となったが、記録は一塁・岡本和の失策。それでも、前川を遊飛に抑えると、坂本を三ゴロ併殺に斬って取った。九回は先頭への四球からピンチを招いたが、近本、中野を打ち取った。
ノーヒットノーランはセ・リーグ45度目(42人目)。巨人の投手がノーヒットノーランを達成するのは2018年7月27日、山口俊以来、6年ぶり。阪神が食らうのは19年9月14日、中日・大野雄大以来、5年ぶり7度目となった。