あっぱれ!巨人戦で張本勲氏が杖をついて始球式「感慨無量だね」盟友・王貞治氏のために「這ってでも」と渾身の一球 球場大歓声
「巨人-ソフトバンク」(28日、東京ドーム)
巨人の創設90周年を記念する「王貞治デー」として行われた一戦。試合前セレモニーではレジェンド・張本勲氏(83)が登場し、ファーストピッチを行った。
張本氏は現役時代、巨人の第39代4番。王氏とは同い年で、「OH砲」として活躍した。
杖をついて張本氏がグラウンドに姿を見せると、球場からはどよめき。関係者にサポートされ、杖で体を支えながら左投げで投球した渾身(こんしん)の一球は、転がりながら小林のミットにおさまった。
球場からは再び大きな拍手。張本氏は記念のボールをスタンドに投げ入れるファンサービスも行ったが、ボールが届かずに笑みを浮かべる様子もあった。
張本氏は「感慨無量だね。ああいうグラウンドでやってたんだね、何十年前は。思い出しました」と満足げ。「野球界では100年あるけども、長嶋さんとともにいろんな記録、イメージを築いてくれた人だから。ワンちゃん(王貞治氏)は同級生で18から付き合ってきた。付き合いが濃いし、長い。今日はワンちゃんの記念というから、ちょっと周りが無理だよと言われたんだけど、這ってでも行かないと、と無理して来たんですがね。良かったと思ってます」とうなずいた。
阿部巨人については「毎日応援しています。阿部は私の背番号(10)付けてますしね。先ほども会って、頑張ってくれと激励しました」と語った。