日本ハム・新庄監督 甲子園の一番の思い出は?「このチャンスを逃したら福岡で造園屋するぞってぐらい」若手選手に思い「ガンガン振ること」

 練習を終え、引き揚げる新庄監督(撮影・中田匡峻)
 三塁側のベンチから顔を出してポーズを決める新庄監督(撮影・田中太一)
 新庄監督(左)にあいさつをする梅野(撮影・中田匡峻)
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 「阪神(降雨中止)日本ハム」(28日、甲子園球場)

 午後4時40分に悪天候のため試合中止が発表された。新庄監督は「今日の雨では嫌でしたね、マジで」と語り、交流戦の開幕、甲子園での凱旋試合はお預けとなった。

 オープン戦で訪れた昨年3月11日以来の甲子園。一番の思い出として語ったのはブレークした1992年5月26日に放ったプロ1号本塁打だった。「(背番号)63番で2日前、ホームランの感触。有働さんから打ったホームランの感触は僕わすれることはないですし。あの打席に入るまでの楽しさとか興奮度、今もすぐ思い出せるし」と当時を懐かしんだ。

 「柏原さん(2軍打撃コーチ)と毎日のように夜スイングとかもして。柏原さんは『まだ早い。1軍にいかせるのは』と。でも中村監督が『いやいや呼ぶぞ』と」1軍昇格した当時のいきさつを明かした。

 オマリーが負傷したため、急きょ7番、経験のない三塁でスタメン出場。「『サードかーい』って言ったもん。でも出られるんだから。でも7番だったんすけど生意気ながら『7番?』って思った自分がいたんすよ。5、6番…5番とかでよくねえって、チーム状況も見てね。生意気ながら」と笑った。

 初球のカーブをレフトスタンドにぶち込んだプロ1号。「もう初球からガンガン。どんな球でも見えたら振ってやろうって、振ったらホームラン。もうあそこからですね。だから“チャンスは一瞬”。ケガした瞬間チャンスっていうのは、回ってくる。このチャンスを逃したら、もう俺はないって。福岡で造園屋するぞってぐらい。ほんとほんと、そういう気持ちじゃないと。活躍できない」と話した。

 日本ハムの若い選手にも、数多くチャンスを与えてきた。「もうガンガン振ること。今、若い子たち、上がってきて3ボールから振らないでしょ。もったいないなってすごく思うんですよね。オレ、あのホームランなかったらほんとに福岡帰ってたかもしれないですし。大事な1本だったっていうのはすごく思い出しますね」。“チャンスは一瞬”そのチャンスをつかみとってほしい親心がある。

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