西武・渡辺監督代行“初陣”完封負け コルデロ昇格即スタメン、勝負手「4番・一塁」中村剛も貧打解消ならず
「中日3-0西武」(28日、バンテリンドーム)
西武は前途多難の船出となった。低迷にあえいで松井稼頭央監督が休養し、渡辺久信GM兼監督代行の“初陣”。チームが激震に揺れる中、11年ぶりに指揮を執ったが痛恨の完封負け。「何とか勝てれば良かったけど」と交流戦黒星発進に悔しさをにじませた。
「カードの頭で好投手同士の戦いの中でミスが出てしまった」。守備のミスを連発したのは三回。先頭・岡林に左前にはじき返され、コルデロがそらして二塁打にしてしまった。今度は高橋宏の送りバントを処理した今井が三塁に悪送球して先制点を献上。守備面の課題を露呈した。
百戦錬磨の監督代行は勝負師の一面をのぞかせた。セの本拠地でDHが使えないため、大ベテランの中村剛を10年ぶりに一塁で起用。この日、昇格させた新助っ人・コルデロを即スタメンに入れた。ただ打線は今季5度目の完封負けで連勝が2で止まった。教え子の中村剛には「『守らなくちゃダメだ』と言っておいた」とし、コルデロの左翼起用は「リスクを背負ってます」と覚悟はしていた。それでも攻撃的なオーダーは機能せず、貧打も解消されなかった。
試合前のミーティングでは選手らに「戦う姿勢を見せていこう」とゲキを飛ばした。「はっきり言って下から追っかけるしかないわけだから。ファイティングポーズを取っていかないと」。最下位に沈んでいるが前向きに戦っていく。