西武先発の隅田が七回の打撃で右ふくらはぎがつるアクシデントも「気持ちで」続投 気迫の8回無失点で渡辺監督代行に白星贈る
「中日-西武」(29日、バンテリンドーム)
西武・先発の隅田が、不慣れな打撃で転倒するアクシデントを乗り越え、8回4安打無失点の気迫の投球で3勝目を挙げて、采配2戦目の渡辺監督代行に初白星を贈った。
1-0の七回の攻撃。2死走者なしで打席に入った隅田がフルカウントからの7球目にちょこんとバットを出して当てた打球は投手の右へ転がった。隅田は一塁へ数歩走ったところで転倒。すぐに立ち上がったが、足がつったのか、右ふくらはぎを押さえるようにしてもだえるような仕草を見せた。
一時は両脇をトレーナーらに抱えられ、ベンチから渡辺監督代行も心配そうに見つめた。
結果は二ゴロで攻守交代となり、隅田はベンチに下がった後、右手にグラブをつけてマウンドへ。七回は田中を遊ゴロ、ディカーソンを一ゴロに打ち取ると、最後は細川を見逃し三振に仕留めて雄たけびをあげた。
試合後のヒーローインタビューでは「足がつったが、気持ちで、絶対に投げるぞという気持ちでマウンドに上がった」と七回の転倒を振り返った隅田。「ファンの皆さんにすごい声援をいただいて、接戦をものにすることができた」と応援に感謝し、自身の投球については「一人一人に丁寧に投げることだけを心がけた」と振り返った。