巨人・吉川サヨナラ打 延長十二回劇勝 タカ守護神オスナ仕留めた
「巨人1-0ソフトバンク」(29日、東京ドーム)
貧打解消のきっかけは何とかつかんだ。巨人がパの首位を快走するソフトバンクから劇的なサヨナラ勝ち。これが21イニングぶりの得点だった。両手を広げたヒーローの吉川は歓喜の輪の中心で会心の笑みを浮かべた。「何とかしたい気持ちがありました。絶対打ってやろうという気持ちで打席に入りました」と声を弾ませた。
0-0の延長十二回。守護神・オスナと対峙(たいじ)した。無死一塁から代打・小林がきっちり送りバントを決める。続く吉川が初球を捉え、右越えに運ぶ二塁打となり「抜けると思った。うれしかった」と振り返った。阿部監督は「最後、すっきり打ってくれました」とたたえた。
長いトンネルにはまっていた。この夜も何度も得点圏に走者を置きながら拙攻もあり、本塁が果てしなく遠かったが、最後にナインが執念を見せ交流戦1勝目をつかんだ。「こういう勝ちはでかい。1点をもぎ取るんだっていう野球を僕はブレずにやっていきます」と指揮官。ただ直近5試合で計4得点とまだまだ課題もある。「練習するしかないです、打てない人は」と奮起を促した。