日本ハム・新庄監督 連夜の完勝劇!「6番・投手」山崎大当たり 3年目の真価、虎党に見せつけた!岡田監督にセ叩きも約束

 4回、山崎の先制打を喜ぶ新庄監督(撮影・飯室逸平)
 新庄監督(左)とメンバー表交換を行った岡田監督
 4回、先制適時打を放つ山崎。投手・西勇
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 「阪神0-6日本ハム」(30日、甲子園球場)

 聖地甲子園で日本ハム・新庄剛志監督(52)のタクトがさえ渡り、阪神相手に会心の連勝だ。「6番・投手」で起用した山崎福也投手(31)が投打に大活躍。四回に先制打を放ち、投げても7回無失点でリーグトップの6勝目を挙げた。試合前には敵将・岡田彰布監督(66)から「勝てるチームや」とお墨付きももらった新庄監督。貯金は政権最多の9となり、首位ソフトバンクに3ゲーム差に迫った。

 2夜連続のどよめきが甲子園に起こったのは、メンバー発表の時だった。「6番、ピッチャー、山崎福也」のアナウンスに球場全体が沸く。そんなサプライズ起用は、見事に的中した。

 四回、無死一、三塁の好機に、山崎が打席に立つ。「バントなんか考えていなかった。頼む、打ってくれ、期待に応えてくれって」と新庄監督は祈る思い。外角直球にバットを合わせ、中前に先制打を放つシーンに万歳。「ベンチ、めちゃくちゃ盛り上がった。これは乗っていけるなって」。試合はそこから一方的な展開になった。

 山崎は「絶対に打ってやろうと思いました。狙い球はなくて、来たボールを打とうと。それだけでした」と笑顔。球場入りしてすぐ、「6番」と聞いた。「テンション上がりました。やってやるぞって」と振り返った。

 「何か打てそうだから」と田宮の防具一式を借りて快音を響かせた。投球でも7回3安打無失点と圧倒しリーグトップの6勝目。これで広島以外の11球団からの勝利。新庄監督も「福也君、投げて打ってアプリーシエーテッド」と珍しく英語で感謝の思いを伝えた。

 この日も試合前のメンバー表交換はスタンドからの注目を浴びた。新庄監督は日本ハムのユニホームで登場したが、それでもスタンドから声が上がった。岡田監督と対面。2人は笑顔で言葉を交わした。

 新庄監督「きのう記念撮影ありがとうございました」

 岡田監督「お前、あんなパフォーマンスせんでも、勝てるチームや」

 新庄監督「ありがとうございます。セ・リーグをコテンパンにやっつけておきますね」

 岡田監督「それ、ほんま頼むで」

 敵将からの賛辞。「うれしいっすね。そういうふうに思ってくれて」と素直に喜んだ。

 2年前の交流戦は甲子園で3連敗。初戦は三回まで7-1とリードしながら、大逆転負けだった。「いいゲームでしたけどね。接戦だったし。あの時まったく悔しくなかった。盛り上がってくれてありがとうって。今年は違う。ああいう失敗はしない」と誓う。

 甲子園で連勝。貯金は政権最多の9。首位ソフトバンクとのゲーム差は3とした。普段は「どんな勝ち方でも1勝は1勝」と話す。それでも甲子園の勝利は「うれしいですね」とやはり格別の思いだ。もう1試合、聖地に帰ってくる。「いい試合がしたい。で、最終的には勝ちたい」。もう一度、勝利の味をかみしめる。

 ◆先発投手の主要打順出場 日本ハムでは大谷翔平が2013年6月18日・広島戦(マツダ)で初めて「5番・投手」で出場。17年10月4日・オリックス戦ではパ・リーグ初の「4番・投手」で先発出場した。セ・リーグでは阪神・藤村富美男が51年10月7日・大洋戦(ダブルヘッダー第1戦)で「4番・投手」。他には1963年5月12日・東映戦でプロ通算254勝の阪急・梶本隆夫が「3番・投手」。また「1番・投手」として16年7月3日のソフトバンク戦での大谷、44年8月14日・産業戦の阪急・山田伝、71年8月22日・大洋戦のヤクルト・外山義明などがある。

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