巨人・ヘルナンデス 来日1号 三回反撃のろし3ラン 阿部監督も高評価「対応力はすごくいい」
「巨人6-5ソフトバンク」(30日、東京ドーム)
パワーがさく裂した。来日初アーチでチームに逆転勝利をもたらした。巨人・ヘルナンデスは「たくさんのファンの前でホームランを打ててうれしくて幸せ」と興奮気味に声を弾ませた。
4点を追う三回1死一、二塁。東浜の決め球シンカーを完璧に捉えると確信して歩を進めた。弾丸ライナーが左翼席に消える。来日3試合10打席目で待望の1号3ラン。初打点もマークした。ほえながらダイヤモンドを一周し「喜びをかみしめた」と笑みを浮かべた。阿部監督は「あれで流れがこっちにきた」と目を細め、「対応力はすごくいい」と高評価した。
得点力を上げたいチーム事情があり、緊急補強で加入した。ドミニカ共和国出身のヘルナンデスは日本の野球に順応するため同僚たちに「どういう野球か聞いて、アドバイスをもらっている」と勉強熱心な一面がある。「何とかアジャストしようとやっています」と常に前向きだ。
チームは貧打に悩まされてきたが、5点差をひっくり返して2連勝。4得点以上は11試合ぶりだ。新助っ人が起爆剤になるかもしれない。