ロッテ 高卒2年目・田中晴がプロ初登板初先発で5回2安打無失点と好投 プロ初勝利の権利持って降板
「ロッテ-阪神」(1日、ZOZOマリンスタジアム)
ロッテの高卒2年目・田中晴也投手がプロ初登板初先発した。5回84球を投げ2安打無失点と好投し、自己最速タイの151キロを計測。六回から登板した中村稔が失点しプロ初勝利は逃したが「最後まで自分のボールを投げ切れて良かったですし、野手の皆さんも守ってくれて先制点も取ってくれた。連勝を伸ばしていけるようにベンチで応援します」と振り返った。
初回は2死から1安打1四球で得点圏に走者を背負ったが、2死二塁からは前川をフォークで空振り三振。無失点に抑えた。
その後は、プロ初登板とは思えない冷静さで、腕を振った。球数はかさみながらも、2種類のスライダーとフォークを巧みに操り二回から四回まで毎回三者凡退に斬った。
1-0の五回には、先頭・渡辺にカウント3-1から144キロ直球を左翼線二塁打とされた。続く大山の二ゴロで渡辺が進塁し、1死三塁のピンチを背負ったが、木浪を空振り三振。捕手・佐藤は三塁に送球し、飛び出していた渡辺をアウトにした。
ロッテ、阪神の両軍のファンで埋め尽くされた本拠地。登板前日の5月31日には「緊張はすると思いますけど、緊張は嫌いではない。2軍で良い準備ができていると思うので、自分らしいピッチングができれば」と話していた右腕。投球後には「思ったよりも緊張はなく、満員のお客さんが入っている中で投げられて逆に高揚感もあった。いつもよりアドレナリンも出ていたので、楽しみながら投げることができた」肝の据わった投球を披露した。