ロッテ 2戦連続サヨナラ勝ちで11連勝 V打の愛斗「やっとロッテの一員になれた」

 「ロッテ3-2阪神」(1日、ZOZOマリンスタジアム)

 野球の神様はまたしてもロッテに笑った。プロ野球タイ記録の4試合連続の延長戦に持ち込み、2戦連続のサヨナラ勝利。脅威の粘りで2005年以来19年ぶりの11連勝に導いたのは、愛斗外野手だった。

 「ファンの声がすごく届いたので、やっとロッテの一員になれたと。感動しました」

 歓喜のサヨナラ劇は延長十一回に待っていた。2死二塁で打席には九回に代打で出場し、右翼に入っていた愛斗。「前の打席で三振していたので絶対に打つという気持ちで打席に入った」。カウント2-1から阪神の5番手・西純の直球を捉えると、打球は右翼・森下の頭上を越えた。狂喜乱舞するナインにもみくちゃにされながら、ウオーターシャワーを浴びた。

 昨年12月に現役ドラフトで移籍。石垣島での春季キャンプでは、毎日5時ごろまで居残りで打撃練習し、1日700球を打ち込んだ。開幕後も、2軍での時間は「僕はバッティングが下手なので、毎日いろんなことを試しながらやってきた」。地道に積み重ねた努力が実を結んだ。

 吉井監督は「結果的に勝ち切れたので良かった」と振り返ったが、手放しでは喜ばない。「細かいところを見るとかなり隙がある。打つ方も投げる方も隙のあるゲームだったので、あしたからまた引き締めて頑張りたい」と冷静に試合を分析。気を抜くことなく、連勝を続けていく。

 ◆愛斗(あいと=本名・武田愛斗)1997年4月6日生まれ、27歳。大阪府出身。177センチ、92キロ。右投げ右打ち。外野手。花咲徳栄から2015年度ドラフト4位で西武入団。16年7月から登録名を「愛斗」へ。17年6月16日・中日戦(ナゴヤドーム)で初出場(代打)。23年オフの現役ドラフトでロッテに移籍。

 ◆4試合連続延長戦 ロッテはこの日で5月29日・ヤクルト戦(神宮)から4試合続けての延長となった。プロ野球タイ記録。パ・リーグでは71、96年の近鉄に続いて28年ぶり。セでは71年・中日、09年・巨人があり、中日は1リーグ時代の48年にも記録している。

野球スコア速報

関連ニュース

編集者のオススメ記事

野球最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス