「日本ハム３－４ＤｅＮＡ」（１日、エスコンフィールド）

　北の大地で、ＤｅＮＡ・牧秀悟内野手が復活のアーチを描いた。同点の九回１死。クローザーの田中正が投じた１５１キロ低めの直球を、左中間最深部にたたき込んだ。右太もも裏の肉離れで戦列を離れていたが５月３１日に１軍復帰。この日「６番・ＤＨ」でスタメン復帰した主砲が、価値ある一撃で勝利を導いた。

　「相手が抑えなので、ああいう形で１球で仕留めないとダメだなと。カウントも良かったし、思い切って行けた」。ダイヤモンドを駆け巡りながら思わずガッツポーズ。「ここは北海道なんですけど、こんなに多くのファンの方が駆けつけてくれたので打てた１本だと思います」。エスコン独特の形状から、三塁側ベンチ上部から迫力の応援が後押しする。一帯を青一色に陣取ったベイ党に向かって、おなじみの本塁打パフォｌマンス「デスターシャ！」を発動した。

　故郷の長野から両親も駆けつけており、文字通りの孝行息子ぶり。チームは連勝で３カードぶりに勝ち越し、三浦監督は「チームの勝ちにつながるホームラン。最高の仕事をしてくれた」と帰ってきた背番号２をたたえた。