日本ハム・水谷 プロ1号で天に届けた「熱男」ポーズ「4年越しになってしまったんですけど」幻の本塁打のあと正真正銘の一発

 4回、2ランを放ち、ポーズを決める水谷(左)=撮影・中島達哉
 お立ち台でポーズを決める水谷(撮影・中島達哉)
 4回、2ランを放つ水谷(撮影・中島達哉)
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 「日本ハム9-2DeNA」(2日、エスコンフィールド)

 日本ハム打線が14安打9得点と爆発し連敗を2で止めた。ソフトバンクから現役ドラフトで加入した水谷瞬外野手がプロ1号本塁打。3月に育成から支配下登録された福島連投手が7回2失点でプロ初勝利を挙げた。

 水谷の1号2ランが飛び出したのは四回だった。1死二塁からバックスクリーン左へ高い弾道の一発を放り込んだ。ナインとハイタッチしたあと、松田宣浩氏でおなじみの「熱男」ポーズを披露して喜びを表現した。

 直前の三回の打席では、幻のプロ1号を放っていた。ほぼ同じバックスクリーン左への低弾道の一打は、フェンスを越えて奥の鉄柵に当たり、グラウンドに戻ってきた。笠原塁審はフェアの判定。水谷も二塁で止まっていた。

 正真正銘の一発を放って披露した「熱男」ポーズには、2つの思いを込めていた。ひとつは2年目から3年間、松田宣浩氏の元で自主トレを行い、「たくさん可愛がっていただきました」という恩返しの思いだった。

 もう一つは20年に急逝したソフトバンクの川村隆史コンディショニングコーチへの思い。亡くなる1週間ほど前に話す機会があった。「初ホームランを打ったら、“熱男”なのか、“隆史”なのか、二軍の本拠地が筑後なので、“筑後”って言うのかと。『1本目打ったらそれやな』っていう話をしてたんです」とポーズを披露することを約束していた。

 「4年越しになってしまったんですけど、松田さんと川村さんへ届ける思いでやりました」。幻の本塁打には苦笑い。次の打席、打ち直しで決めたプロ1号。北海道発の「熱男」ポーズを、恩人と天国に届けた。

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