44歳ヤクルト・石川雅規が勝ち続ける理由とは プロ野球史上初の新人から23年連続勝利にレジェンドの助言

 今季初勝利を挙げ、23年連続勝利としてポーズをとる石川
 楽天戦で今季初勝利を挙げた石川。新人年から23年連続勝利としてプロ野球最長記録を更新した
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 「楽天0(降雨コールド)4ヤクルト」(2日、楽天モバイルパーク)

 球界最年長のヤクルト・石川雅規投手(44)が2日、5回4安打無失点で待望の今季初勝利を記録。自身9年ぶりの完封勝利を挙げ、目指す200勝まで残り「14」とした。

 今季4試合目の先発マウンドで、待望の1勝目を挙げたベテラン左腕。工藤公康(横浜)、山本昌(中日)、三浦大輔(DeNA)のプロ野球記録に並ぶ23年連続勝利を達成し、新人からの23年連続勝利はプロ野球史上初めての記録となった。

 球界最年長投手として、体調面や準備に人一倍の時間をかけてマウンドに向かっている。「35歳過ぎたあたりから、このマウンドが最後かなと思って上がっている」と言い、「昌さん、三浦大輔さん、宮本慎也さんとかにも話を聞いた。ヒントを聞いて、それら全ていい引き出しになっています」と感謝する。

 今春のキャンプでは尊敬する山本昌氏の前でブルペン入り。投球後には言葉を交わし、助言も受けた。「もう本当、体キツイです」と伝えると、「そんなことないよ。これからもう変わらないからね。これ以上落ちないから大丈夫」と背中を押された。

 また目指す200勝に向けても、「一気に10勝するぐらいでいかないとキツい」とハッパもかけられたという。山本昌氏も「僕も毎年2桁勝つつもりで頑張ってました。もう1つね、先発投手は悪くて6回、普通なら7回まで投げないと勝ち星はつかない。そこまで頑張れるように、何とか球数を削ることを研究した方がいいみたいな話もした」と振り返った。

 石川にとって、山本昌氏は自身のロッカーに年間成績表を貼り、自身の成績と見比べる指針のような存在だ。「昌さんは『どんどんいろんな記録を抜いてくれ』とおっしゃってくださっている。それは一つの目標。憧れの先輩に何か一つでも近づきたいですし、そして越えられるものがあるのであれば越えたい。何とか越えたいものはたくさんあります」。まずは23年連続勝利というカテゴリーで肩を並べた。

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