日本ハム・水谷がプロ1号 三回“幻弾”→四回打ち直しで決めた 恩人二人に届ける“熱男ポーズ”

 「日本ハム9-2DeNA」(2日、エスコンフィールド)

 高く上がった文句なしの一発が、バックスクリーン左のスタンドで弾んだ。四回1死二塁、日本ハム・水谷瞬外野手がプロ1号2ラン。ナインとハイタッチを交わした後、松田宣浩氏の「熱男ポーズ」を披露して喜びを爆発させた。

 実は、一つ前の打席でプロ1号を放っていた。三回。低弾道の一打は本塁打とほぼ同じバックスクリーン左へ。フェンスを越えて奥の鉄柵に当たり、グラウンドに戻ってきた。笠原塁審はフェアの判定。幻の本塁打となっていた。

 「打ち直したっていう方が、カッコいいと思うんで、話のネタになるじゃないですけど。結果として良かったかな」と笑って振り返った。

 北海道で披露した「熱男ポーズ」には二つの意味があった。ソフトバンク時代の2年目から3年間、松田宣浩氏の元で自主トレを行い、「かわいがってもらった」。もうひとつは20年に急逝したソフトバンクの川村隆史コンディショニングコーチへの思い。「亡くなる1週間くらい前に話したんです。初ホームラン打ったら、“熱男”か“隆史”か」とポーズすることを約束していた。

 「4年越しになってしまったんですけど、松田さんと川村さんへ届ける思いでやりました」と明かす。阪神との2試合で7安打して覚醒。交流戦19打数11安打と絶好調だ。トレードマークはカブスの強打者クリストファー・モレルにあやかった目の下に2本書くアイブラック。現役ドラフトでチャンスをつかんだ男は、今いちばん熱い。

 ◆水谷 瞬(みずたに・しゅん)2001年3月9日生まれ、23歳。愛知県出身。193センチ、87キロ。右投げ右打ち。外野手。石見智翠館から18年度ドラフト5位でソフトバンク入団。23年度現役ドラフトで日本ハムから指名を受けて移籍。プロ初出場初先発は24年4月11日・ソフトバンク戦(北九州)で「6番・左翼」。愛称は「ジェッシー」で長打力が魅力。

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