DeNA大和 2022年に慢性腎臓病を公表 病院訪問し腎臓病の子どもたちと交流 腎移植の可能性についても言及

 子どもたちと記念撮影する大和(中央)
 子どもたちと記念撮影する大和(中央)
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 DeNA・大和内野手(36)が3日、神奈川県内の病院を訪問し、腎臓病を患っている子どもやその家族らを対象にトークや写真撮影など交流を行った。一昨年オフ、自身も幼い頃から慢性腎臓病であることを公表しており、同じ病を持つ子たちに希望を与えたいとの意志から実現。大和は昨年1月、日本に数百人しかいない希少疾患「デント病」であることが判明したことを明らかにし、今後、腎移植も視野に入れていることも明かした。

 加齢とともに腎機能が低下していく病で「自分と同じくらいの数値の方で、移植する方もいると思います」と大和。海外では腎移植を行い現役生活を送るアスリートもいるという。大和は「腎臓の力がなくなる前に移植するのがいいんですけど、自分の希望としてはギリギリ粘れるところまで粘りたいというのはある」と心境を明かしつつ、「現役の時期に移植?可能性もなきにしもあらず。体調次第ですけど、移植に関しての検査は少しずつ進めてやっていきます」と話した。

 開幕から1軍メンバーとしてチームに貢献。その裏では治療を続けながら野球と向き合っている。塩分摂取を控えるため食事制限に取り組み、手にはむくみが生じることから、打撃の革手袋は体調に応じて2種類の厚みのものを準備するなど、工夫しながら日々戦っている。

 サインや写真撮影などで子どもたちと触れ合い、優しい笑顔を見せた大和は「同じ病気で苦しんでいる人たちに、少しでも寄り添って勇気や希望を与えたい」と神妙に話した。

 ◆デント病 出生時より尿細管たんぱく尿が出現する遺伝性の疾患。小児期には多くは無症状だが、成長とともに、多尿、骨軟化、腎機能低下が進行する。確立した治療法はない。

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