DeNA・大和 希少疾患「デント病」告白 腎移植も検討 神奈川県内の病院で患者らと交流「勇気や希望与えたい」
DeNA・大和内野手(36)が3日、神奈川県内の病院を訪問し、腎臓病を患っている子どもやその家族らと交流した。一昨年オフ、自身も幼い頃から慢性腎臓病であることを公表しており、同じ病を持つ子たちに希望を与えたいとの意志から実現。大和は昨年1月、日本に数百人しかいない希少疾患「デント病」であることが判明したことを明らかにし、今後、腎移植も視野に入れていることも明かした。
加齢とともに腎機能が低下していく病で、「自分と同じくらいの数値の方で、移植する方もいると思います」と大和。自身に関して「現役の時期に移植?可能性もなきにしもあらず。体調次第ですけど、移植に関しての検査は少しずつ進めてやっていきます」と話した。海外では腎移植を行い現役生活を送るアスリートもいるといい「腎臓の力がなくなる前に移植するのがいいんですけど、自分の希望としてはギリギリ粘れるところまで粘りたいというのはある」と心境を明かした。
塩分を控えるための食事制限に取り組み、手にはむくみが生じるため、打撃の革手袋は2種類の厚みのものを準備するなど日々工夫しながら野球と向き合っている。子どもたちと触れ合い優しい笑顔を見せた大和は「同じ病気で苦しんでいる人たちに少しでも寄り添って勇気や希望を与えたい」と神妙に話した。
◆デント病 出生時より尿細管たんぱく尿が出現する遺伝性の疾患。小児期には多くは無症状だが、成長とともに多尿、骨軟化、腎機能低下が進行する。確立した治療法はない。