巨人 長嶋氏の前でメークドラマ96年以来の球団タイ9者連続安打!三回に11点 阿部監督「大喜びして帰ったと思います」

 「巨人18-2ロッテ」(4日、東京ドーム)

 “メークドラマ”のような歴史的な攻撃で巨人が大勝した。セ・リーグタイの1イニング12安打など記録づくしの猛攻で2年ぶりの18得点。すさまじい攻撃力を発揮し、首位を堅守したリーグ戦に加え、交流戦でも首位タイに浮上した。

 阿部慎之助監督が「年に何回あるか分からないくらいの、集中力を見せてくれましたね。サインも何もなかったですけど、すごい。何とかみんなが、つなごうという意識が出た結果」と興奮気味に振り返ったのは2-2の三回の攻撃だ。先頭打者から連打で無死一、二塁とすると岡本和の左前打で1点を奪って勝ち越した。

 猛攻はさらに続く。坂本の遊撃内野安打で無死満塁と好機が広がると、6番・立岡から9番の投手・山崎伊も含み、1番・丸までHランプを点灯させた。“9者連続安打”は1996年以来の球団タイ記録だ。

 96年は長嶋監督が指揮を執った「メークドラマ」が有名。同年7月9日・広島戦(札幌)で9者連続安打をマークし、大逆転Vのスタート地点といわれている。現役時代に9者連続安打に参加し、満塁本塁打を放った川相内野守備コーチは「まさか1996年の連打記録に並ぶとは」と感慨深げ。偶然だが、この日、長嶋終身名誉監督が試合を観戦した。ミスターと会った阿部監督は「大喜びして帰ったと思います」と朗らかな笑みを浮かべた。

 貧打に苦しんできた中で変貌を遂げた形だが指揮官は、あえてチームを引き締めた。「状態はみんな上がってきてると思うけど、これがずっと続くわけでもない。明日はまた僅差のゲームだと思ってやってほしい」。とはいえ、上昇ムードが漂っていることは間違いない。

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