佐々木朗希 ヒヤリ連発&まさかの適時失策から一転の快投劇 6回1失点で5勝目の権利

 5回、雨が降る中で力投する佐々木(撮影・市尻達拡)
 2回、佐々木は玉村の送りバントを一塁へ悪送球する(撮影・市尻達拡)
 1回、佐々木は小園に足元を抜かれる中前打を浴びる(撮影・市尻達拡)
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 「広島-ロッテ」(8日、マツダスタジアム)

 ロッテの佐々木朗希投手が先発し、6回を1失点に抑えた。初回に一塁ベースカバーで足を滑らせ、小園の打球が足首を急襲するなどヒヤリ連発。二回にはまさかの適時失策で先制を許したが、しっかりと立て直した。

 初回、先頭の秋山をストレート2球で追い込み、一ゴロに打ち取ったが、ベースカバーで一塁ベースを踏んだ直後に脚を滑らせた。さらに2死一塁から小園が放った痛烈なピッチャー返しのゴロが足首付近を襲った。

 幸いにも大きな問題はなく、続投。2死一、二塁から5番・末包は変化球主体の配球でカウントを整え、最後は157キロの直球で押し込み二ゴロに打ち取った。

 しかし二回、1死から矢野に振り逃げでの出塁を許すと、続く石原に中前打を浴びた。一、二塁となり投手の玉村は送りバント。佐々木の前に打球が転がったが、強烈な一塁送球が高めに浮いてしまった。

 一塁ベースカバーに入った小川が懸命にジャンプして左手を伸ばしてキャッチしたが、バランスを崩して転倒。それを見た二塁走者の広島・矢野が生還。思わぬ形で先制点を失ってしまった。

 その後、吉井監督は小川が一塁ベースを踏んでいたという判断の下、リクエストを行使。判定はセーフからアウトに覆った。その結果、玉村には犠打が記録され、三塁走者の生還は佐々木の悪送球が記録された。

 まさかの形で先制点を失ったが、三回以降はリズムを取り戻した。五回には大粒の雨が降り出したが、リズムは崩れず。打線も五回に敵失に乗じて試合をひっくり返し、佐々木は5勝目の権利を手にした。

 マツダスタジアムではプロ入り初登板となった佐々木。上半身の疲労回復が遅れたため、5月24日・ソフトバンク戦以来、15日ぶりのマウンドとなった。前日の試合前練習ではマウンドをチェックし「広島で投げるのは初めてなので、とにかくいつも通りの投球を心がけて長いイニングを投げられるように頑張ります」とコメントしていたが、先発としてしっかり役割を果たした。

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