開幕投手“最遅”でようやく勝ったヤクルト・サイスニードってどんな人?「勝ちそうだったとかの情報は書いていない」「(木沢は)大事な親友」

 今季初勝利を挙げたサイスニード(撮影・金田祐二)
 力投するサイスニード(撮影・金田祐二)
 4回、郡司のとき松本剛が飛び出しサイスニードにタッチされる(撮影・金田祐二)
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 「ヤクルト6-3日本ハム」(8日、神宮球場)

 ヤクルト・サイスニードが6回5安打1失点で、12球団の開幕投手の中で“最遅”の今季1勝目を挙げた。ここまでかかった試合数は開幕戦から10試合。悲運に何度も泣いたが、サイスニードは常に前向きな言葉を発する助っ人だった。

 10試合に先発して、1勝2敗。勝ち投手の権利を持って降板するも、中継ぎ陣が追いつかれるなどで消滅したのは4度あった。それでも誰かのせいにしたことは一度もない。「野球カードの後ろには負けと勝ちしか書いてなくて、勝ちそうだったとか勝ちを逃したとかっていう情報は書いてない。そこはピッチャーの宿命といいますか、勝ち負け、防御率で評価されるので」と、自分自身の結果と向き合った。

 また木沢が自身の勝利を消してしまったときも、「彼はすごい努力家で常にハードワークしています。そこはリスペクトしていますし、野球選手であるとともに大事な親友なんで」と話した。

 常にチームの勝利を追い求め、仲間を大切にする助っ人だ。だからこそ、この日は西川&山田らが好守で何度もサイスニードを救い、投手陣も一丸となって援護点を守った。

 試合後にサイスニードは「30分だけ喜んで、それ以降はまた次の先発に向けて調整したいと思っています」と話した。ついに進み始めたサイスニードの今シーズン。2勝目を次はつかみにいく。

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