オリックス・斎藤 高卒2年目!プロ初勝利 堂々G斬り5回無失点 涙うるり「いろいろ熱くなって」

 「巨人0-5オリックス」(8日、東京ドーム)

 勝利の余韻に浸るオリックス・斎藤響介投手の目は赤く、少しうるっときていた。「いろいろ熱くなって。興奮していて」。巨人相手に堂々の5回1安打無失点。高卒2年目右腕が、待望のプロ初白星をマークした。

 最大のピンチは3点リードの四回。先頭の吉川に四球、岡本和に死球と嫌な流れだったが、坂本を空振り三振、立岡を左飛、大城卓を空振り三振に仕留め、涼しい顔でベンチへと帰ってきた。

 高卒1年目の昨季9月26日・西武戦で初先発初登板。4回無失点と好投した。そのポテンシャルの高さに、当時のオリックスエースで現在、ドジャースで躍動する山本由伸も衝撃を受けていた。

 「響ちゃん(斎藤)にピッチングを教えられた。あれがピッチング」

 海を渡ったエースからの絶賛の声に、斎藤は「やっぱりうれしいですね。自分も頑張らないと」と感激。飛躍を期す2年目に入った。春先はうまくいかず、3月17日のオープン戦・ヤクルト戦で村上に特大2ランを浴びて2軍調整に。ベンチでは悔しさのあまり涙を流したが、中嶋監督からの「頑張ってきて」の言葉を励みに、「さらに頑張ろう」と気持ちを切り替えられた。

 涙を流した日々はムダではなかったと証明した86球。今季4度目の先発で手にした記念球は岩手から観戦に訪れていた家族へ贈る。ヒーローインタビューでは力強く誓った。「次も勝ち投手になれるように頑張りたい」。この1勝を起点に、斎藤響介の伝説は始まっていく。

 ◆斎藤 響介(さいとう・きょうすけ)2004年11月18日生まれ、19歳。岩手県出身。177センチ、72キロ。右投げ右打ち。投手。盛岡中央から22年度ドラフト3位で入団。プロ1年目の昨年9月26日・西武戦でプロ初登板初先発し、4回2安打無失点。今季1軍では4月28日・日本ハム戦、5月19日・楽天戦、同30日・広島戦に先発し、未勝利だった。

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