中日・板山6年ぶり猛打賞 攻守で泥くささ全開 本拠地初スタメン、妻子の前でハッスル

 「中日3-1楽天」(9日、バンテリンドーム)

 中日は負ければ今季6度目の3連敗で、借金が最多の6に膨らむ大事な一戦。北海道、千葉でのビジター6連戦が始まる前に連敗を止めたい-。全竜党の大願成就に貢献したのは、5月19日以来のスタメン出場だった板山だ。

 「スタメンと知ったのは打撃練習が始まる直前でした。吐き気がしました。練習が終わるまで緊張していたんですけど、やるしかないと思って試合に臨みました」

 先発出場は今季4度目で本拠地では初。とはいえ開き直れば勝負に集中する強さは持っている。二回先頭では一ゴロにヘッドスライディングして内野安打をもぎ取った。「一本の安打、一本の守備に泥くさく取り組むのが自分のプレースタイル」。四回も先頭で一塁線を破る二塁打で逆転劇の口火を切ると、五回は2死一塁で中前打。追加点をお膳立てし、阪神時代の18年以来、6年ぶりの猛打賞も記録した。

 七回の守備では中前へ抜けそうな打球に追いつき、一塁へジャンピングスロー。立浪監督は「めったにないスタメンですけど、七回の(守備の)プレーが大きかった。打つ方でも良い働きをしてくれた」と目を細めた。

 板山は昨オフに阪神を戦力外となり、育成選手として中日に加入。5月5日に支配下を勝ち取り、この日は妻と子どもが観戦する前でヒーローになった。持ち味の「泥くささ」は亜大時代に培われた。「厳しい大学でもまれたので…。全力疾走が大学のモットー。野球を辞めるまで続けていきたい」と胸を張った。

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