大商大“ボンズ”真鍋、先制V打 黄金ルーキーが大仕事 次は早大戦「勝てるように」

 「全日本大学野球選手権・1回戦、大商大1-0中央学院大」(10日、東京ドーム)

 開幕して1回戦7試合が行われ、大商大が中央学院大に1-0で勝利して2回戦に駒を進めた。春夏計3度の甲子園出場を果たし、高校通算62本塁打を誇った真鍋慧外野手(1年・広陵)が開幕戦の初回にいきなり先制&決勝適時打をマーク。“広陵のボンズ”と呼ばれて名をはせた逸材が大学初となる全国の舞台で躍動した。中京大、仏教大なども2回戦に勝ち上がった。

 東京ドームに大商大・真鍋の快音がいきなり響き渡った。一塁上で右手を高く突き上げてガッツポーズ。入学してまだ約2カ月の黄金ルーキーが大仕事を成し遂げた。

 「甲子園とは違う雰囲気で。同じくらいワクワクしました」

 初回2死一、二塁。カウント2-2から内角低めの変化球を払うようにはじき返した。鋭い打球は一、二塁間を破る先制の右前適時打。「食らいついていくぞと打席に向かった」と執念の一打を放った。

 通算62本塁打を記録した広陵高時代はドラフト4位以下の指名ならば大学進学の意向を示して、プロ志望届を提出。会議当日に名前が呼ばれず、大商大に進学した。今春は全10試合に出場して打率・333、1本塁打、9打点と活躍。富山陽一監督(59)は「持っているものがある」とそのスター性にうなった。

 佐々木麟太郎(花巻東、現スタンフォード大)らとともに高校ビッグ4と呼ばれた強打者であれど、木製バットへの順応は課題だった。リーグ戦では打席の立ち位置や打撃フォームを試行錯誤し、体重増加を目的とする食トレも敢行。現在は体重100キロ程度だが、「110キロまでいきたい」とさらなる巨大化を見据えた。

 次戦は東京六大学王者の早大と対戦する。「日本一を目指しているので勝てるように頑張っていきたい」と真鍋。1年生の大砲が大学初の全国の舞台で暴れ回る。

 ◆真鍋 慧(まなべ・けいた)2005年6月17日生まれ、18歳。広島市安芸区出身。外野手。右投げ左打ち。189センチ、98キロ。小学1年でソフトボールを始め、中学時代は広島安芸リトルシニアに所属。広陵では1年夏からレギュラーを務め、春夏計3度の甲子園出場。高校通算62本塁打の強打から「広陵のボンズ」と呼ばれる。大商大では1年春からリーグ戦出場。

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