巨人 岸田の記念弾は空砲 九回バルドナードが誤算、今季4度目のサヨナラ負け
「楽天7-6巨人」(11日、楽天モバイルパーク)
巨人はメモリアルな一日を飾ることができなかった。今季4度目のサヨナラ負けを見届けた試合後、阿部監督は選手を鼓舞するように手を叩いた。岸田が放った球団通算1万1000号、ドラフト4位・泉口(NTT西日本)のプロ1号。つかみかけた勝利が終盤で暗転した。
「だな、それだけだよな」。試合後、短く語った敗因は四球。九回、バルドナードは押し出しを含む3四球。八回と合わせて6四球で完全に流れを失った。杉内投手コーチが「いいところが全部ボール。悔しいな…」と振り返ったように厳しい判定にも泣かされたが、最大4点のリードを守ることができなかった。
今季ワーストタイの4連敗。それでも四回に放った丸の3ランを含め、今季最多の3本塁打で打線は復調気配だ。「みんな必死にやっている。やるか、やられるか。今日はやられたけど、明日は切り替えていきます」と指揮官。劇的敗戦を糧に、まずは連敗を止めたい。