「日本ハム７－０中日」（１２日、エスコンフィールド）

　打球が左翼席に飛び込むと、球場は大歓声に包まれた。初回、２死二、三塁から日本ハム・万波中正外野手が８号３ラン。「素晴らしい一発でしたね」と自画自賛の一打で打線に火をつけ、チームの連敗ストップ、と２位浮上に貢献した。

　何とかしたかった。３連敗中は、９日のヤクルト戦（神宮）で二つの走塁ミス。１１日の中日戦（エスコン）では高橋宏の前に無安打に終わった。「取り返したかったけど何もできなかった。責任は感じていました」と悔しい思いをした。それだけにこの日の結果を「得点圏でホームランが出てよかった」と喜んだ。

　前の２試合は無得点だった打線も万波の一発で活気を取り戻した。七回には郡司が古巣から６号ソロを放つなど１３安打７得点と爆発。新庄監督も「今日は選手に聞いてあげて」とご満悦だった。