なぜセーフ?オリ中嶋監督も激怒の判定 元審判員の見解は-設備の問題点も指摘「審判員が1番強く願っている」

 4回、梅野の遊ゴロで“神走塁”で生還する原口=13日
 4回、梅野の遊ゴロで“神走塁”で生還する原口。捕手若月=13日
 4回、原口の生還で、リクエストを要求する中嶋監督=13日
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 元NPB審判員の坂井遼太郎氏が14日、自身のXを更新。前日13日、オリックス-阪神の判定を巡り「質問が鳴り止まない」とし、見解を投稿した。

 問題の場面は阪神が攻撃していた四回1死二、三塁。遊ゴロをさばいた紅林は本塁へワンバウンド送球。三走の原口は捕手・若月のタッチをかいくぐるように左手を本塁ベースに滑り込ませたと判定され、セーフとなった。中嶋監督はリクエストを要求し、リプレー検証も行われたが、判定は変わらなかった。

 坂井氏は「先に言いますが、今回投稿に関しては、私が今回の映像検証に入った訳ではなく、あくまで私個人の見解や映像検証を実際にしていた経験上での話だということを理解して読んでください」と前置き。経費などの都合でMLBと同等のシステム(機材や映像や人員)ではないため、「映像判定のシステムは、あくまで判定の補助的要素が強いとの理解が必要だと思います」とした。

 その上で、判定について「私も今回のプレイの様々な映像を見ましたが、私の見解を言いますと、ファーストジャッジの『セーフ(判定通り)』とするしかないと思います。仮にファーストジャッジが『アウト』であった場合も、判定通りアウトとなっていたと思います」と説明。理由として、「今回のケースは『セーフ』と確証できる映像があったからではなく、『セーフ』と確証できる映像も『アウト』と確証できる映像もないため、判定通りとなったのだと思います」とした。

 NPBの映像判定が導入された経緯に触れ、「映像判定のシステムが良くなることを願っているのは、チームやファンの皆さんはもちろんですが、実は審判員が1番強く願っています。確証のある映像が増えれば、チームやファンの皆さんも納得できる判定へと繋がり、審判員への批判は減ることは容易に想像できます」ともつづった。

 この判定を巡り、試合後にオリックス・中嶋監督は「完全にタッチで手が上がっているでしょ。原口選手が一番分かっているんじゃないですか?それすら見れないのかって話ですよね、リクエストで。完全にノー(タッチ)ベースでしょ。どの映像でそれが分かったのかを聞いてみたい。今回は言います」と審判団へ言及していた。

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