808日ぶり1軍マウンドのヤクルト・奥川が5回7安打1失点 勝ち投手の権利もって降板 白星なら980日ぶり

 2回、若月を三振に打ち取った奥川(撮影・石井剣太郎)
 3回を投げ終え笑顔で野手を迎える奥川(右)=撮影・石井剣太郎
 3回、サンタナの適時二塁打を喜ぶ奥川(撮影・石井剣太郎)
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 「オリックス-ヤクルト」(14日、京セラドーム大阪)

 808日ぶりの1群島番となったヤクルトの奥川恭伸投手が、5回7安打1失点で降板。980日ぶりとなる勝利投手の権利を持って、あとは中継ぎ陣に託した。

 初回に主砲・村上から1点の援護点をもらうと、緊張した表情でマウンドに向かった。先頭の広岡に右中間への大飛球を浴びるが、これを右翼・丸山和が好捕。マウンド上でホッとした表情を見せた奥川は、ここから要所を締める投球を見せる。

 一塁・オスナが後逸し、1死二塁のピンチでクリーンアップを迎えたが、太田を中飛、西川を二ゴロに抑えた。立ち上がりを無失点で切り抜けると、二回には紅林に右前打を許したが、宗の打球は奥川自身が好フィールディングを見せて併殺打に。その後は連打で2死一、二塁を背負うも、後続はきっちりと切った。

 三回にも1死一、二塁のピンチを背負ったが、西川を三振、紅林を右邪飛。四回には1死から杉本に1号ソロを浴びたが、後続は封じ込めた。

 五回にはこの日初めて三者凡退に抑えて笑顔。仲間から声をかけられる度に笑みをにじませて、安堵(あんど)した表情を見せた。

 奥川は「すごく緊張しました。野手の方の守備に助けられ、点もとってもらいリズム良く投げさせてもらうことができました」とコメントした。

 この3連戦では「大阪代表バファローズ高校(2年連続3回目)」と銘打ったイベントが実施されている。奥川が準優勝した19年の熱闘甲子園のテーマソング「宿命」を、今でも登場曲にしている右腕。ビジターでの登板ではあるが、マウンドに上がるタイミングと降りるタイミングで短くそのメロディが流れるなど、京セラドームの粋な演出もあった。

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