ヤクルト・奥川が被災地を思い涙 周囲の支えに感謝の涙も「野球の神様に助けられたなって思う場面がたくさんあった」

 ヒーローインタビューで涙する奥川(撮影・石井剣太郎)
 3季ぶりの勝利を挙げ、ヒーローインタビューで涙ぐむ奥川
 3季ぶりの勝利を挙げ、ヒーローインタビューで涙ぐむ奥川
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 「オリックス3-5ヤクルト」(14日、京セラドーム大阪)

 ヤクルト・先発の奥川が5回7安打1失点で、2021年10月8日・阪神戦以来、980日ぶりの勝ち星を挙げた。1軍マウンドは22年3月29日・巨人戦以来、808日ぶり。右肘痛や足首の骨折など、長くつらいリハビリなど復活への道のりを思い出し、ヒーローインタビューでは大粒の涙があふれ出た。

 ベンチ裏へ引き揚げても涙は止まらず「ずっとリハビリをやってきて、きょうの登板もすごく緊張したし、内容は本当にいいものではなかったが、チームのみんなに助けられて、こうやって勝利投手にしてもらえて、本当にうれしかった。ここで一つ勝てたということに、すごくほっとしている」と話した。

 「今回はうれし涙というよりも、本当にこう…今までのたくさん辛い思いだったりとか、その時に」と再び涙で言葉を詰まらせ「本当に支えてもらった人たちとか、なんかそういうの思い出すって感じ」と苦しい2年間を支えてくれた人を思った涙だと明かした。

 今年正月には故郷を能登半島地震が襲った。「今年は石川県の皆さんのためにも頑張るって決めたシーズンだったんですけど、それもキャンプで離脱があって」とまた涙。「本当に申し訳ない気持ちでいっぱいでした」と振り返った。

 それでもすべてが報われたと思える勝利だ。「本当にこの1勝は、僕にとってすごく大きな1勝になった。ゲームの中を見てても、野球の神様というか、本当に助けられたなって思う場面がたくさんあった」。この日の勝利をそう振り返り、「今までいろんな選択があったが、自分が来た道が間違いじゃないことをしっかり証明したいなと思ってたので。そういった意味では、ちょっと報われたんじゃないかなと思う」と話した。

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