DeNA6連勝で5割復帰3位浮上 東が完封 気迫の続投直訴 エースの「当たり前」を三浦監督が称賛

 西武打線を相手に力投する東
 今季初完封で5勝目を挙げ、山本(左)と抱き合う東(撮影・西岡正)
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 「西武0-4DeNA」(15日、ベルーナドーム)

 女房役の山本を思わずハグした。DeNAのエース東克樹投手が今季初完封。その笑顔には誇りがにじんでいた。大黒柱の力投でチームは今季初の6連勝。勝率5割に復帰し、阪神を抜いて3位に浮上した。

 状態は決して満足のいくものではなかった。「ブルペンから正直かなり状態が悪くて、どうしようかなと思った」。何とかしのぎながら迎えた六回攻撃中のキャッチボールで、左腕はひらめくような感覚をつかんだ。「アームアングルが上がってきていたので、意識的にサイドくらいに下げました」。その結果、直球には力が宿り、チェンジアップやスライダーのキレが見違えるように回復。驚異の修正力で、西武打線を寄せ付けなかった。

 八回終了時点で106球。三浦監督に「行かせてください」と直訴し、自らの力でスコアボードに9個の「0」を並べてみせた。自身としては開幕から無傷の5連勝。開幕投手によるこの数字は球団新記録だ。

 現役時代は不動のエースとしてけん引した指揮官も、左腕に敬意を示した。「年間で調子のいいというのは数試合しかない。それでも修正しながら抑えていかないといけない。その引き出しの多さ。東の中での『当たり前』が、よりレベルの高い『当たり前』になっている」と評していた。

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