西武の親会社、西武ホールディングス（ＨＤ）の株主総会が２１日、埼玉県所沢市内で開かれ、株主から「勝つことが最大のファンサービスであり、集客につながる」と手厳しい意見も出た。この株主は「チームが緩い。キャンプが短い」と指摘。「コーチがＯＢの上と下の入れ替え」と外部の血を入れていないことが緩い要因だとした。西武球団の後藤高志オーナーの名前を出し、「後藤オーナーに関しましては例年、ライオンズは西武の顔でもありバックアップいただけると毎年、聞いてますが。時々、？が出るような時もあります。今後とも引き続きライオンズに力を注いでいただきたい」と要望すると会場は大きな拍手が起こった。

　対応した後藤オーナーは「厳しい状況。責任を痛感しております。しっかりとチームを再建する」と明言し「ライオンズの大々的な改革をやって常勝軍団を取り戻す。先頭に立ってやっていきたい」と約束した。

　今季ここまで西武は６３試合で１９勝４４敗で借金２５。開幕から低迷し最下位に沈んできた。シーズン序盤の５月にはチーム不振のため松井稼頭央監督が休養し、渡辺久信ＧＭが監督代行を兼務する衝撃の人事を敢行した。