なくならない体罰 名門の中京は朝食を食べなかった4人に平手打ち 昨夏甲子園出場校でも副部長が1カ月謹慎に
日本学生野球協会の審査室会議が21日、都内で開かれ、体罰や暴言などを行った高校野球部の指導者に対し、10件の処分が下された。
岐阜の名門、中京では外部からの電話をきっかけにコーチの部内暴力(56歳、外部指導者)が判明し、1カ月の謹慎。以前から朝食を食べないことで注意をしていたが、4人が朝食を食べていないことを知り、野球部内の応接室に呼んで一発ずつ平手打ちをしたという。
昨夏甲子園で8強入りした岡山・おかやま山陽では、副部長(37歳、教諭)が部内体罰で1カ月謹慎となった。部員の声の出し方が不十分だといらだちを覚え、脚の裏でベルト付近を蹴ったという。後日、部員の保護者から別の副部長へ連絡があり発覚した。
東京・日大桜丘は監督(44歳、教諭)が暴言で1カ月の謹慎に。アップの際から集中力が欠けていると感じた2年生部員Aに「お前はこの学校に来る人間ではない」、練習開始前の監督挨拶でやる気の無い返事をした2年生部員Bに「お前の返事は機械みたいだ」などと伝えたという。
その他の処分は以下。
愛媛・宇和島東のトレーナー…部内暴力で1カ月の謹慎
岡山・岡山の監督…部内体罰で1カ月の謹慎
沖縄・八重山商工の監督…暴言と不適切行為で1カ月の謹慎
滋賀・伊香の監督…暴言と体罰(部内)と報告義務違反で2カ月の謹慎
岩手・盛岡誠桜の前副部長…暴力と暴言(部内)と虚偽報告と不適切行為(部外)で無期謹慎
岩手・盛岡誠桜の監督…暴力と暴言(部内)と虚偽報告で2年間の謹慎
茨城・日立第一の監督…体罰(部内)で3カ月の謹慎