ヤクルト・村上 V導く激走ヘッスラ「チームが勝てる1点だと信じた」見せつけた勝利への執念

 「巨人0-3ヤクルト」(22日、東京ドーム)

 泥にまみれても、つかみたかった1点だ。会心の当たりではない。だがヤクルト・村上宗隆内野手は歯を食いしばって必死に走り、一塁ベースへ飛び込んだ。「チームが勝てる1点だと信じたんで、うれしかったです」。調子が良くても悪くても見せる姿勢は変わらない。勝利への執念だ。

 均衡する投手戦の中、動き出したのは八回2死からだった。長岡が三塁打で出塁すると、村上が「何とかかえしたい」と打席に向かった。広く空いた二遊間への打球は捕られたものの、主砲が必死のヘッドスライディング。セーフの判定に両手を地面へたたきつけた。

 最下位脱出と勢いに乗るチームの中で、村上はなかなか上がらない状態と向き合っていた。交流戦ラスト2試合で5三振。「過去はもう戻らないので」と練習日には居残りで特打に汗を流し、20日は最後の一人になるまで打ち込みを続けた。

 東京ドーム5連勝に貢献も、試合後に笑みはない。現状を苦しいかと問われれば「何とも思ってないです」という言葉となった。勝敗を左右する4番として、うつむくことは決して許されない。「いいヒットじゃなかった」と振り返る一打が、突破口になる。

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